飯島企画業務日誌

『寿命の回数券』テロメア2/2

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おはようございます😉
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『寿命の回数券』テロメア2/2
短くなる一方のテロメアの短縮速度を遅らせたり、伸ばしたりする働きのあるとある酵素が1985年に発見されました。それが「テロメラーゼ」と呼ばれる酵素です。この酵素を発見したエリザベス・H・ブラックバーン博士たちは、2009年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
テロメラーゼは、テロメアの長さが短くならないような働きを持っている酵素です。再生医療に利用されるES細胞とiPS細胞は、半永久的に増殖をくり返すことが知られていますが、これはテロメラーゼの働きにより、どんなに分裂してもテロメアが短くならずに、DNAを複製できるためです。
このテロメラーゼは普通の細胞では働いておらず、たった3種類の細胞にだけ働いています。その3種類が、生殖細胞、幹細胞(ES細胞・iPS細胞を含む)、がん細胞です。
人生100年といわれるこの時代に、いつまでも若々しくいたい、健康寿命を延ばしたい—
そんな希望を持つ人も多いでしょう。テロメアの消滅を防ぐ・テロメアの長さを伸ばすことで、健康長寿が叶うのでしょうか。
アメリカでの実験により、日常生活によりテロメアを延ばす方法が発見されました。それが「運動」「食事」「睡眠」「人間関係」です。ウォーキングなどの有酸素運動、野菜中心の食事、7時間以上の睡眠、友人やパートナーと良好な関係を保つことで、実験に参加した人のテロメアは平均で10%も伸びたということです※。
逆に、意図的にテロメラーゼを活性化する実験も行われましたが、マウスを使った実験では、皮膚の若返りと同時にがん細胞が多くできてしまうという結果になりました。人工的にテロメラーゼを増やすことは、諸刃の剣と言えるでしょう。
記事画像 https://natucli.com/column/fibroblasts/stemcell_skin04-2/ 『寿命を司るひとつの要因「テロメア」と幹細胞の関係 再生医療コラム”再生美容でbeautyを叶える道 2020/1/19 13:40』
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