飯島企画業務日誌

ネットフリックス『バードボックス』

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おはようございます😉

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ネットフリックス『バードボックス』
1週間で4500万回再生され、Netflix(ネットフリックス)を代表する作品にもなりつつある映画バードボックス。テレビで予告を見た人もいると思います。
この映画の完成度を上げているのは何よりも俳優陣の演技、特にサンドラ・ブロックです。
目隠しをして歩き回ると言うホラーとしては恐怖度がどうなの?と思う部分も、その恐怖感を最高高めているのはサンドラ演じるマロリーの演技でしょう。
彼女のパニックが見ているこちらまでどんどん不安と恐怖に引き込んでいくのです。
ホラーとしては異質な恐怖体験ですので、ホラー好きにはぜひ見てほしい作品です。

マロリー(サンドラ・ブロック)は幼い2人の子供を守るために、目隠しをしたまま川を下ることを決意する。
なぜ彼女は目隠しをしているのか?2人の子供は彼女の子供なのか?父親はどうなったのか?
そんな数々の謎が回想形式で明かされていきます。

出産をその年の9月末に控えたマロリー。
その当時ヨーロッパやロシアなどで謎の集団自殺が横行し、世界中を恐怖に陥れていた。
妹と共に検診のために病院を訪れた彼女。
その帰り道、突然彼女たちの周囲でも謎の集団自殺が起き始め、マロリーの妹も車に身投げして命を落とす。
街がパニックに陥る中で、彼女はなんとか1件の家に辿りつき、そこで生活を始めることとなる。
そんなある日、マロリーとオリンピアは破水してしまい無事出産します。
しかし、仲間の一人がすでに”それ”によって頭がおかしくなってしまっており、オリンピアやダグラスたちを殺しはじめます。

ある日、寝ているとトムは無線に飛び込んできたリックという男から安全な場所の話を聞きます。
そこに行くか意見が分かれる二人でしたが、ある日、外を散策していた矢先に”それ”にすでに洗脳された人間たちによってトムが殺されてしまいます。
なんとか生き残ったマロリーとトムは子供をボーイとガールと呼び、ひっそりと生活をしていました。
外を見なければ安全という環境の中で、見ず知らずの他人と生活をしていくという状況。
そして外部から家にやって来る人たち。
信じるか?信じないか?
人間の疑心、猜疑と共に愛や希望にも言及していく、究極の人間ドラマです。
そして最後に辿り着く場所にはどんな人々が…

バード・ボックス最大の謎は”それ”の正体は何だったのか?ということでしょう。
スーパー店員のチャーリーが、こんなことを語るシーンがある。
「宗教や思想では悪魔や霊魂が存在する。恐怖や悲しみを利用して人にとりつくんだ」
もし彼の言葉が正しいとするなら、“何か”は人間が根源的に抱えている負の感情にそっと忍び込みこんで暴走に追い込む、悪魔的な存在ということになる。“何か”と対峙するということは、自分自身の闇と向き合うということなのかもしれない。
現代社会の人間のつながりは昔と違い、電話やメール、SNSだけのオンラインだけの仮想の繋がりだったりします。
通常は全員が同じ場所にいて相手の顔を見ながら相手の表情や性格などを感じ取りながら人間関係をとりますが、今のネット社会では相手の顔も名前も知らない相手との関係のほうが圧倒的に数も時間も多くなりがちです。
つまり「繋がりのない人間関係」=壊れやすい人間関係がこの映画のテーマです。
そしてそのテーマどおり、”正体不明の敵に襲われる”という恐怖体験を通じて人間は助け合えないのがこの映画です。
YouTube『バードボックス』→https://youtu.be/Wg4KLzT_OqU

記事画像https://www.horrorxzombi.com/entry/2019/02/07/112244ネタバレ
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