飯島企画業務日誌

『牛蒡』

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おはようございます😉

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『牛蒡』
”ゴボウ”はとても印象的な花を咲かせるんですよ。あの素朴なビジュアルからは想像しにくい、強いインパクトをもつ花です。でも、それは見た目だけではありません。ごぼうの花の花言葉は、意外にもインパクトが強く……いや、猛烈にネガティブなのです……。
ゴボウはユーラシア大陸原産の、キク科の植物です。根の部分は同じキク科のタンポポとよく似ています。普通のごぼうは根の部分が食用にされますが、若ごぼう(葉ごぼう)は、根・軸・葉まで食べられます。そして、初夏から夏にかけて特徴的な花を咲かせるのですが、その花言葉はなんと…「いじめないで」いやいや、いじめませんよ!といいたくなるような花言葉ですが、それだけではありません。
「私にさわらないで」「用心・警戒」……こちらは極度の拒否反応です。
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なぜ、こんな花言葉かというと、ごぼうの花は、トゲトゲした花びらを支える総苞(そうほう)の部分に、まるでイガグリ(毬栗)やウニのようなトゲがあるのです。どうやらこのトゲが、他者を寄せつけないネガティブな花言葉を生んだようですね。紫色の花を咲かせたその姿は、アザミにもよく似ています。
ごぼう(牛蒡)という名は、その根の姿が、牛の尾に似ていることが由来といわれています。また、マラソン競技などで次々に人を追い抜いていくことを“ごぼう抜き”といいますよね。これは、ごぼうの根がまっすぐ生えているため、長く抜きにくそうでいて、意外と簡単にスルリと抜けることから生まれた言葉のようです。
いろいろなネタにこと欠かない“ごぼう”ですが、花が咲く前に収穫されてしまうので、なかなか開花した姿を見ることはできません。しかし、いったん花を咲かせてみると、そのイガイガのなかに際立つ、鮮やかな紫色に目を奪われるひとも多いようです。牛のしっぽのような根からは、想像もできないアザミに似た紫の花は、とても造形的なことから、モダンな生け花に活用されることもあるんですよ。
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