飯島企画業務日誌

『水素自動車ってどうなった?』

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おはようございます😉

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『水素自動車ってどうなった?』
環境問題が叫ばれる現代において、自動車というのは環境破壊の道具のように呼ばれてしまっています。日本ではプリウスを始めとしたハイブリッド車が、軽自動車を除けばおよそ20%近くまで普及しており、5台に1台がハイブリッド車であると言われています。また、100%電気で動く電気自動車も車そのものがバッテリーとして使えるという便利さから、震災の影響もあってよく目にするようになったかと思います。しかし、同様に環境にいいとされていた「水素自動車」は全然見ませんよね。「排ガスはなく、水しか出ない」といったアピールで環境性能は抜群に思えますが、最近はニュースにすらなりません。話題になったあれから、水素自動車はどうなってしまったのでしょうか。水素自動車が普及しない理由と、今後の開発についてお話したいと思います。
実は、水素自動車と言っても大きく分けると2通りの種類があります。
一般的には、シンプルにガソリンの代わりとして水素でエンジンを動かすものを「水素自動車(FCHV)」と呼び。
水素を補充し、燃料電池内で化学反応を起こして発電、その電力でモーターを動かすのが「”燃料電池車”(FCEV)」です。
液体水素の取り扱いに関して研究が進んでおり、タンク容量に関する課題も解決されつつあります。電気自動車や燃料電池車とは違って、エンジンで動くため、燃焼機関ならではのフィーリングを味わうことができるメリットがあります。エンジンには暖炉や蒸気機関車のようにロマンがありますからね。しかし、「水素を燃やす」という工程から事故を危惧する声が多く、ガソリンとは違って炎が目に見えないことや、燃焼範囲が広いことから「急に爆発するのではないか」というイメージが定着してしまっています。
”燃料電池車”は電気を自ら発電するため、火力発電所などを使用せず、発電段階でも公害を起こさないという特徴があります。また、電気自動車は充電に時間がかかりますが、水素は気体なので瞬間的に補給することができて、充填は3分で完了します。
燃料電池の発電効率は高いのですが、全体を通してみるとエネルギーコストが高すぎるのです。水素自動車で使用する水素は天然ガスを分解して取り出しています。この取り出す作業には当然電力や火力を必要としますし、効率も非常に悪くなっています。その結果、ガソリン車程ではありませんが確実にCO2を排出します。クリーンなエネルギーという一番の謳い文句も現状では嘘になってしまうでしょう。
世界的に見れば水素自動車産業から次々にメーカーが撤退してます。もう見切りをつけられたということでしょう。1990年代から試作車を発表し、水素自動車開発の先頭を走っていたダイムラーも開発から撤退。続いてフォード、日産・ルノーのアライアンスもFCV商品化を凍結しました。FCVに開発・運用に莫大なコストをかけるよりもEVに注力したいということでしょう。流石にFCV、EVの開発を並走させられるのは世界トップのトヨタくらいなのでしょう。すでに、燃料電池車を販売しているトヨタには水素自動車メーカー代表として頑張って欲しいですね。
記事 https://www-ancar-jp.cdn.ampproject.org/v/s/www.ancar.jp/channel/22368/?amp_js_v=a2&amp_gsa=1&amp&usqp=mq331AQFKAGwASA%3D#aoh 『Ancar Channnel そういえば水素自動車(燃料電池車)ってどうなった?普及しない理由と未来の話 2020/10/02 4;30』

画像https://www.autocar.jp/article/2014/11/19/107614/『AUTOCAR JAPAN トヨタ・ミライ-特集 2020/10/02/4;30』

 

『ミラーワールド』6/12

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『ミラーワールド』6/12
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カメラが捉えるものはピクセルのシートのみでそれ自体は意味を成さないが、人工知能(デバイスに埋め込まれたものか、クラウド上のものか、あるいはその両方)がこうしたピクセルに意味を与える。あなたがその場でどこに立っているのか、そして同時に、その場に何があるのかを解析するのだ。技術的用語ではこれをSLAM:自己位置推定と環境地図作成の同時実行)という。すでに生かされている技術だ。
例えば、スタートアップ企業の6D.aiは、大きな物体をリアルタイムに見分けるARアプリを開発するプラットフォームをつくった。このアプリを使って街路の写真を撮れば、クルマは一つひとつ別々に認識され、街灯は背の高い物体として近くの街路樹とは別のものとして認識され、クルマの背後にあるお店の入り口も認識される。つまり、世界が意味ごとに分類されるのだ。
さらにその分類には連続性があり、互いに結び付いている。ミラーワールドにおいては、モノはほかのモノとの関係性のなかで存在することになるのだ。デジタル版の窓は、デジタル版の壁があるという状況下において存在する。回路と帯域幅によって生み出されるつながりではなく、そのつながりにはAIによって生み出された文脈がある。つまりミラーワールドは、長らく待望されていたモノのインターネット(IoT)をつくりあげるのだ。
わたしのスマホに入っているGoogle Lensもまた、モノを識別することができる。この識別機能はすでに、犬の種類やシャツのデザイン、植物の品種を同定できるほどに賢くなっている。こうした機能はすぐに統合されていくだろう。マジックグラスを装着してリビングルームを見回せば、システムがその一つひとつを個別に識別し、壁に掛かった額装された銅版画や、4色の壁紙や、白いバラが生けられた花瓶や、アンティークのペルシア絨毯や、新しいソファを置くのにおあつらえ向きの空きスペースまで、すべてをあなたに教えてくれる。そして、すでに部屋にある家具の色調やスタイルを基にして、新調するソファの色やスタイルを推薦してくるだろう。もしあなたがそれを気に入れば、おまけに素敵なランプも提案してくるかもしれない。
AR(拡張現実)はミラーワールドを支えるテクノロジーだ。生まれた当初はヨチヨチ歩きだったこのテクノロジーは、やがて巨人へと成長するだろう。「ミラーワールドは、あなたをいまいる空間から動かすことなく包み込む。いまここにありながら、別の現実の一面にいるようなものだ。『ロード・オブ・ザ・リング』でフロドが“一つの指輪”をはめたときのことを思い出してほしい。それはあなたを世界から切り離すのではなく、あなたと世界の間に新しいつながりを生み出すのだ」と、AR用のハンドジェスチャー技術を開発しているLeap Motionの元クリエイティヴディレクター、ケイイチ・マツダは述べている。

記事画像https://wired.jp/special/2019/mirrorworld-next-big-platform(雑誌『WIRED』日本版VOL.33より転載)
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