飯島企画業務日誌

「マリーアントワネット」吉川トリコ”Rose Ⅰ” ”Bleu Ⅱ”

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おはようございます☀️

 

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「マリーアントワネット」吉川トリコ”Rose Ⅰ” ”Bleu Ⅱ”
SNS上の「ネットスラング」(ギャル語?)で描かれ、とても面白く、そして悲しく読みました。少し前のフランスはジレ・ジョーヌ、黄色いベスト運動でフランスは荒れていました。第二次大戦以後におきたフランスのデモの中でもっとも長い期間に渡るものとなり、毎週土曜日に行なわれていました。
燃料税に始まりジレジョンヌ運動とされ騒動となりましたが現在はどうなったのでしょうか?
フランスの国民は国を愛する反面自分たちの生活を守ってくれるのが国のあり方と当然のように考える国民性なのでしょうか。それを考え見ながら、その時代の転換期の王と王妃とするのは簡単すぎますが絶対主君制とは何か?世襲とは、即位とは?
貴族の血を重要とする血筋、国と国との約束事。
アントワネットって、まだ幼すぎなのにフランス王妃になったんだよな〜としみじみ実感しました。しきたりに縛られ、知らない国での孤独。夫との関係もイマイチ。退屈で、生きている心地がしない。実際の本人も、こんな心情で苦しんでいたのだと思う。現代風な口調なこともあり、非常に親近感が湧くアントワネットでした。
現代では、ほとんどが立憲君主制となり政治は憲法に従って行われていますが、この本を読んでいて、 皇室の事を想わずにいられませんでした。
天皇も譲位され新しく皇太子殿下が即位なされて「令和」元年となりました。
皇室の方々を重ね読む中、現代では民間の女性とのご結婚も当たり前のようになりましたが、皇室の儀式に務めなければならない。
自由に出来ない、皇室らしさを貫く圧迫巻。それを皆様、責任と自覚し行い宮廷に従っている事。
去年の、天皇誕生日での天皇陛下のお言葉をテレビで見て陛下が涙ぐみながらお話下さった意味。
今でも皇室のお若い方々の件でも話題となり、やはり全てが自由に出来ない。
美智子様はそれでも 外では一歩下がり、上皇陛下を支えているのでしょう。
ここに生まれたこと、嫁いだだけの事とは言え国民のために生きている覚悟は敬愛しかありません。
可愛らしい絵柄や文体で油断させつつ骨太の物語を描く、肉体的だけでなく、精神的にも成長してくトワネット。
相手のことを知りもしないのにゴシップ記事だけで批判し、憎み、炎上するのは現在も同じです。民衆はいつだって真実ではなく信じたいものを信じている。語り口調は軽いけど、内容は重くて切なかった。
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