飯島企画業務日誌

『われ笑う、ゆえにわれあり』土屋賢二

Posted by 

おはようございます😃

 

D823D9E2-9BD3-475F-ADEE-A00FFABD5E5C

『われ笑う、ゆえにわれあり』土屋賢二
読みはじめて、「何これ?」「ふざけてんの?」と思っていたら、哲学的に笑わせる、と言う事のようです。
哲学とディベートは異なる物ですが、ああ言えばこう言う物の言い方は支離滅裂、本末転倒。笑えるようで実は笑えない話も多かった。
時折出てくる学生との対話は、これ本当にこんなやりとりがあるのだとしたらかなり面倒臭い。そしてクドイ。皮肉と卑下と怠惰、真面目に読むと頭が悪くなりそうで、次々出てくる華麗な屁理屈。
ユーモアを交えてこき下ろす様は痛快ですらある。哲学者とは本当に色々なことを考えているのだなと感じた。だけど、土屋氏はかなりの変わり者です。
なぜ私がこの本を手に取っているのか?それは私がこんなふざけた本を楽しむ大バカ者か、この深遠な哲学的明晰を理解する賢者であるかのどちらかだ。大真面目におおふざけで哲学したくなる?
間違いなく土屋さんのペースに圧倒され、言いくるめられている気がする。摩訶不思議、変幻自在、抱腹絶倒のエッセイ集。
おバカとしか言いようがなく、その掴み所のないおふざけ思想のせいで含蓄あることをサラッと述べていても全く本気で言っているとは捉えられない不遇の書籍である。
面白いことをいっているのだろうが、まったく笑えて来ない。なかなかしっかりした笑い話なのだが、やっぱり笑えて来ない。と言う「アイロニー」も付け加えておきましょう。
おじさんのくだらない話に笑って付き合える人にはおすすめかも知れません。

PAGETOP