飯島企画業務日誌

凸版印刷の印刷博物館(東京都文京区)

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おはようございます🌼
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凸版印刷の印刷博物館(東京都文京区)は、P&Pギャラリー1Fで、12月14日から来年3月29日まで、「世界のブックデザイン2018-19」展を開催している。
東京都文京区水道1-3-3トッパン小石化ビル 入場料:無料
同展では、今年3月に開催された「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書11点に、7カ国(日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国)のコンクール入選図書を加えた約170点を展示している。
会場では、各国コンクール受賞作を、実際に手に取って確かめながら、世界の優れたブックデザインと造本技術を楽しむことが出来る。
展示会に先立ち、12月13日には、内覧会およびレセプションが開催された。挨拶にたった樺山館長は「本の美しさは内容によって成り立つ。この本の何が美しいのかを考える場として、世界7カ国から寄せられた本を鑑賞してもらいたい。解説に記している審査コメントを読み、そこから語り合い、本づくりの見識を深めてもらいたい。そこには様々な情報が詰まっており、それも合わせてゆっくり見てもらいたい」と述べた。
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レセプションには展覧会に協力したゲーテ・インスティトゥート東京、日本印刷産業連合会、日本書籍出版協会などからも来賓として出席。来賓を代表して、ゲーテ・インスティトゥート東京のミヒャエラ・ボーデスハイム図書館長が挨拶し、「書籍メディアについて各分野で議論されているが、意見が分かれるところ。未来がどこに向かうのかについての解決策を模索している段階でもある。こうした問題に向き合うためにも書籍は必要であると思う。書籍のクリエイティビティ向上に寄与できるのが著者、出版社、印刷会社である。その書籍が意味するものに向き合うことが求められている」と書籍作りの大切さについて言及。さらに表現の面白さなど際立っているものが多いとしつつ、その中から、ドイツから出品された著者・中村至男氏『どっとこどうぶつえん』、著者・Judith Schalansky氏『いくつかの喪失のリスト』を紹介した。
乾杯の発声では、日本書籍出版協会の樋口 清一氏が、日本の出版業界では、物流においてドライバーの高齢化や人材不足、労働環境の改善などの問題が影響して深刻な問題になりつつあることに触れ、「ブックデザインという豊かな装幀の世界がある。美しい本が全国津々浦々に渡り、多くの人に楽しんでもらうためにも課題に取り組まないとならない」と語った。
 印刷博物館は2020年に開館20周年を迎えるにあたり、館内をリニューアルいたします。地下本展示場、その他の諸室および館内施設が12月28日から休室・休業となります。
1階ギャラリーなどはオープンしています。
印刷博物館→https://www.printing-museum.org/sph/画像引用
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