飯島企画業務日誌

『ヒゲ』

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おはようございます😉

 

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『ヒゲ』
先史時代では、寒さからの保護や戦いの際に肌を守る目的のため髭は残されました。また多くの文明では、髭は神性や権威を表すとも信じられ、髭を蓄えた古代の王様や権力者達の肖像がたびたび描かれています。古代エジプトでは、特に位の高い者たちは衛生面から体毛を剃り落とす事が多かったのですが、その代わりにファラオ達は男女かかわらず金属製の髭飾りをつけたという記録が残っています。
髭の有無やスタイルは時代とともに繰り返されました。16世紀のヨーロッパでは全体に生やした髭が流行しましたが、17世紀になると髭は整えられた小さなスタイルとなり、18世紀ロココ時代にはきれいに剃り上げられた顔が好まれました。
19世紀になると再び髭の時代の到来です。特にイギリスのヴィクトリア朝時代の男性たちは時には奇抜とも言える大小さまざまな髭を生やし、念入りに髭の手入れをしました。
記事画像引用https://www.uniphoto.co.jp/special/beard/

ヒゲは男性の生き方と無縁ではないと歴史は語っているようです。
日本では、平安時代半ば過ぎまでは、僧侶以外はヒゲを生やす風が一般的であったようですがその後、徐々にヒゲを剃る風習が広まり始める一方で、武士はヒゲを蓄え続けていたそうです。
近現代はファッションアイテムの一つとしても考えられ、
生やすも、生やさずも個性とされております。
武士が権力を握っていた時代を反映し、多量のヒゲを蓄え、武威を誇示。女性に対する男性を示す記号だったと思われます。ところが江戸期は、上層の武士からヒゲを剃る習慣が広がり、1670年には徳川家綱による「大ひげ禁令」で、ヒゲを蓄えるのが制限されます。泰平の世では、男性の概念が変わったのでしょうか。江戸期は「ヒゲ=野卑」という考え方が支配的でしたが、幕末の外国人来日を機に変わります。立派なヒゲを蓄えた姿から、「ヒゲ=文明」のイメージに転換していきました。
近代化で月代を止めて断髪する動きとともにヒゲも復活します。明治天皇が1873年に断髪し、洋装にヒゲを蓄えた姿が外交儀礼で撮影されました。当時のトレンドを象徴しています。
1895年に安全カミソリが発明。第一次大戦では米軍兵士がヒゲソリの習慣を身に着け、日常生活にも広がっていきました。昭和初期の日本でも、アメリカ映画の影響などにより、「モガ」(モダンガール)と呼ばれる若い女性がヒゲを忌避し、「モボ」(モダンボーイ)と言われた男性もヒゲなしが増えます。当時の日本映画でも男性がヒゲを剃ったらモテモテになった話が制作されました。
「ヒゲ」を漢字で表すと、生えている部位などによって、様々な文字があります。唇の上や鼻の直下にあるのは「カミツヒゲ」などと呼ばれ、「シ」の音でる「頾」や「髭」と表記します。頬にある「ホホヒゲ」は、漢字で「髯」「髥」など「ゼン」と呼ばれる漢字です。アゴヒゲは「シモツヒゲ」「シタヒゲ」などと呼ばれ、漢字では「須」「鬚」と表記、音では、「シュ」または「ス」と呼ばれます。そして、両耳にあるヒゲは「鬍」(コ)。唇の直下にあるヒゲは「承槳」(ショウショウ)と言われます。
軍国主義が台頭すると、ヒゲ愛好家たちが運動を展開。新聞記事やラジオ番組で「ヒゲの復権」ともいえる論調が広がり、1938年には読売新聞が「戦争とヒゲ」と題した記事を掲載しました。
ヒゲについては軍隊で明確な規則はなかったそうです。勇猛さや威厳を示すためにヒゲを生やす将校もいましたが、一般兵士は安全カミソリを使っていました。
戦後はヒゲ事情が一変します。1953年の読売新聞には「朝のヒゲ剃りはエチケット」との記述があり、高度成長期には、ヒゲ剃りがサラリーマンのたしなみとして定着していきました。77年11月の「週刊小説」では、サラリーマン社会とヒゲの関係を論じた記事が掲載され、大手商社広報の「若い社員で伸ばしている豪傑はいない」というコメントが紹介されています。東京都が1973年に行った調査でも男性の「ヒゲ率」は5%にとどまりました。
ベトナム反戦などで学生運動が盛り上がった60年代後半、サラリーマン社会に異議を申し立てるように、ヒゲを生やす人々もいました。当時の「週刊朝日」(69年1月24日号)には、「ヒゲ・ブームを支えているのは、権力とは無縁のヒッピー族やジャズバンド・マン、アングラ族」という記述がある。折しも、キューバ革命でカストロを支えたカリスマ的革命家、チェ・ゲバラのヒゲを蓄えた勇姿が、反体制の若者たちを惹きつけたようです。
1990年代に入ると「無精ヒゲ風」ブームがやってきます。「男のアイデンティティー」をおしゃれに表現したのが「無精ヒゲ」と考えられているそうです。
「メンズノンノ」2002年11月号のグラビア写真には中田英寿・ベッカム・イチローをはじめとする多くの無精ヒゲの男性の写真が載り、流行が長期化していることが分かります。
最近では、「スーツに似合うヒゲ」といった企画も雑誌の特集でくまれはじめており、「“手入れしたヒゲ”」はファッションの一部といった考え方も広まり始めているようです。
記事引用https://www.kai-group.com/products/kamisori/column/history/
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