飯島企画業務日誌

『トランプ』ジョーカー6/6

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おはようございます😉

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『トランプ』ジョーカー6/6
”ジョーカー”=”宮廷道化師”とは中世ヨーロッパで王族や貴族によって雇われたエンターテイナー。現在でも歴史の再現を模したヨーロッパの催し物で見ることができます。中世の宮廷道化師は色鮮やかな、まだら模様の服装と風変わりな帽子を被っており、先にあげた現代のものはこの服装を模倣しています。中世の宮廷道化師たちは、物語を語ったり、歌や音楽、アクロバットやジャグリング、奇術など様々な芸を披露して楽しませてきました。また、おどけた調子で芸を披露し、当時の事柄や人物を笑いにした歌や話を創作していました。

彼らは他の召使いと同様の服装なこともありましたが、多くはまだら模様のコートとロバの耳がついたフードか道化の帽子と鈴を身につけていました。ペットかマスコットのように扱われ、主人を楽しませるためだけでなく”批判”をするために仕えていました。

”愚者”は2つのタイプに分けることが出来るそうです。”

愚者であることは王家や貴族の間では特権の一つとして認められていました。その愚かさは狂人のたわごととみなされることもありましたが、多くの場合は神聖なものに触発された結果とみなされました。「自然な」愚者は神に触れられたのです。ゴネリルの不快感の多くは、リア王が好き勝手にさせた愚者が特権的地位を享受していることにあります。彼の特徴的な言葉は人工的なものではなく「自然な」愚者であることを示していますが、その洞察力やウィットから見えるものは馬鹿とは程遠い人物です、やはり「触れられた」存在なのでしょう。

道化師は誰もが伝えたくないような悪い知らせを王に伝えることができた。最良の例としては、1340年にフランス艦隊がスロイスの海戦でイングランドに敗れた際の逸話がある。フランス王のフィリップ6世の道化師は「イングランドの船乗りは勇敢なフランス人のように海に飛び込む勇気は持ち合わせていないでしょう」と語って、皮肉った。

タロットにおける愚者は無意識のうちに崖の端に向かって歩いている。他にも死神としても描かます。中世では死神はよく道化師の服装で描かれれ、これは「最後に笑うのは死神だ、というフレーズに由来します。また道化師がどんな地位の人間でも楽しませるように、”死”は全ての人間に平等であると言うことです。

文学においては、道化師は常識と誠実さの象徴です。特にリア王において宮廷道化師は、自由に発言できる権利を生かし主君に対し洞察と助言を行う人物です。これは彼が地下牢に囚われたときに同じ助言を「より優れた」人間からされることで痛烈な皮肉となっています。最も身分の卑しい道化師が最も正しい助言者となっているのです。

この様な歴史が有り、ジョーカーは最高の”切り札”になっているのです。

記事画像https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%BB%B7%E9%81%93%E5%8C%96%E5%B8%AB

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