飯島企画業務日誌

『あらかわ遊園』

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おはようございます😉

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『あらかわ遊園』
首都圏の私鉄は、「園」や「遊園」といった駅名にも見られたように、自社系列の遊園地を持っていました。しかし、多くはすでに閉園しています。なぜ鉄道会社が娯楽施設である遊園地を建設し、そしていまは存続していないのでしょうか。それらはおおむね大正時代から昭和初期にかけて建設されたものです。2020年8月末に”閉園”する「としまえん」もそのひとつです。1926(大正15)年の開園で当初は非鉄道会社による経営でしたが、1941(昭和16)年に西武鉄道が買収します。としまえんは、都内にある私鉄会社系遊園地として唯一いまも営業しているものなので、閉園はその点でも特筆されるものといえましょう。
このほか1922(大正11)年5月開園の「あらかわ遊園」(現在2021年夏ごろまで休園中)現在は荒川区営ですが、都電荒川線の前身にあたる王子電気軌道が経営していた時代があります。大正から昭和初期に、各私鉄が遊園地を建設したのは、第一に遊園地を訪れる人たちによる乗客増、第二に沿線のイメージアップを図り沿線の居住者を増やすこと、第三に鉄道収入以外でも利益増を図ることなどが挙げられます。休みの日は電車に乗って家族そろって遊園地へ、といった都市社会の生活スタイルを、鉄道会社が創出していったわけです。昭和40年代以降、多摩川を例にとれば河川汚染が進むなど、各地で風光明媚の魅力は減少、更に大型テーマパークの進出で、大正時代からの遊園地が次々と閉園し時代に合わせて様変わりしています。
記事https://news-nifty-com.乗りものニュース
多くの遊園地が閉鎖するなか現在、東京23区内唯一の公営遊園地の「あらかわ遊園」は現在リニューアル休園中で、2021年の夏頃にリニューアルオープン予定です。1922年5月開園ですから、もうすぐ100周年となります。
「遊園」と言うものの、開園当初はアトラクションと呼べるものはごく僅かで、主要施設は温泉大浴場や演芸場、料亭などで、大人が寛ぐ現在の”クアハウス”のような用途の施設でした。過去数度の改装を経ての構成は1991年以降のものは、低年齢層の子供が楽しく遊べるよう特化しており、アトラクションは定番ものが一通り揃っていますが、小学校低学年層に合わせたレベルで激しい動作のアトラクションはありませんでした。
リニューアルの目玉は、やはり「のりもの広場」の大改修でしょう。まず、あらかわ遊園のシンボルである観覧車を建て替え、LEDイルミネーション付き40m級のものに更新します。メリーゴーランドも更新し、夜間演出が可能なものとなります。豆汽車はルートを拡張し、バリアフリー化。イルミネーションによる演出もおこないますコーヒーカップも更新し、ウォーターシューティングライドとなります。スカイサイクルは改修し、安全性を高めます。「日本でいちばん遅いジェットコースター」として知られるファミリーコースターは、更新リストにはなく、そのまま残るようです。「のりもの広場」「ちびっこ広場」「ちびっこハウス」「魚つり広場」「どうぶつふれあい広場」「アリスの広場」「キャンディハウス」下町都電ミニ資料館となっている「ふれあいハウス」などの新築、増改築と「しばふ広場」には無料の施設として、高低差を活かした35mのロング滑り台や児童用複合遊具などを設置します。
リニューアルオープンしたら是非ふれておきたいものです。
記事画像https://tabiris.com/archives/arakawa-yuen201811/
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