飯島企画業務日誌

『黄道』1/14

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おはようございます😉

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『黄道』1/14
古代の人々は、夜空の観察から、星々の中には動かない星(恒星)と動く天体(水星、金星、火星、木星、土星、太陽、月)があることに気づき、後者には大きな意味があると考えました。動き回る天体の中でも、恵みを与えてくれる太陽に対しては、どの文明でも特別に神格化されることが多かったのです。

星座の中での太陽の通り道を黄道(こうどう)とよび、約2000年前のギリシャ時代に、この黄道をほぼ12等分することで星座を作りあげました。これが「黄道12星座」の起源です。

太陽は黄道を1年でほぼ1回りして、同じ星座に戻ってきます。これは地球が太陽の回りを1年でほぼ1周する公転運動によっておきる見かけの運動です。地球から見ると太陽がそれらの黄道の星座のあいだを動いていくように見えるのです。

したがって、1年のあいだの特定の時期には、太陽は特定の星座に位置しているように見えます。生まれた日に、太陽がどの星座で輝いていたかが、しだいにその人の人生を左右すると考えるようになり、おなじみの星占いが生まれることとなったのです。

誕生日の星座は、その時に太陽が輝いていた星座であったといえます。もちろん、太陽がある星座は、地球から見て太陽の方向にあるわけだから、その時期には太陽の光にじゃまされてながめることはできません。

ただし、現在では、星占いで用いられる星座と、実際に太陽が存在する星座とは相当ずれています。これは、北極星が永遠に天の北極にあるのではないのと同様、地球の自転軸がほんの少しずつ位置を変えていくため、太陽と星座の位置関係も少しずつ変わっていくからです。

たとえば星占いでしし座生まれという人の、実際に生まれた日の太陽を計算してみると、かなりの割合でかに座にあることになるのです。これは、星占いで用いられる星座と誕生日の関係が2000年前のものに準拠しているからで、現在では実際に太陽がある位置は、黄道12星座の中で、ほぼ西に1つずつずれてしまっています。

ちなみに、当時は星座境界があいまいでしたが、1930年に星座の境界線を国際天文学連合が決めた時、今まで黄道の星座とは認められていなかった”へびつかい座”の一部が、黄道をまたぐように設定されました。そのため、現在の黄道上には星座が13個あるのです。
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