飯島企画業務日誌

映画『カセットテープ・ダイアリーズ』

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映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
1987年、パキスタンからイギリスに移住してきたカーン一家はルートンで暮らしていた。同地では露骨な人種差別に遭遇することも多々あり、一家にとって素晴らしい環境というわけではなかった。長男のジャベドはロック・ミュージックに熱狂していたが、父親のマリクはそれを好ましく思っていなかった。そんなある日、ジャベドが同級生から紹介された”ブルース・スプリングスティーン”の楽曲を聞き、大きな衝撃を受けた。そこには、ジャヴェッドが今まで感じてきたことがそのまま表現されていたからである。興奮の中で、ジャベドは心に浮かんできた詩を次々と書き留めていった。
ジャベドの詩は徐々に人々から注目されるようになったが、それが原因でマリクとの関係が悪化することになった。
”ブルース”の音楽と出会ったことで彼の人生が変わり始めるさまを爽やかに描き出している。
本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには197件のレビューがあり、批評家支持率は90%、平均点は10点満点で7.44点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「人間の生を肯定するロックの名曲を思わせる出来だ。『カセットテープ・ダイアリーズ』は全編にみなぎる確たる自信と才能の輝きによって観客の心の琴線に触れる。また、同作の結末は観客にもう一度最初から鑑賞したいと思わせるものである。」となっている。
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