飯島企画業務日誌

年をとるほど幸せになる?(2)

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おはようございます😉

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前回の続き

https://www.ii-jima.co.jp/blog/2021/01/26/5534.html

 

年齢を重ねると、確かに人は幸せになる

私と同僚は、18歳から94歳の人の感情を10年にわたって調べました。その結果、特定の世代が幸せなのではない、と判明しました。同じ人間が、年をとるにつれて、より幸せを感じることがわかったのです。

最晩年では、少し幸福度がさがりますが、それでも、大人になってすぐの頃よりは、幸福度が高いのです。

「年をとった人は幸せだ」と言い切ってしまうほど物事は単純ではありません。私達の研究では、高齢者はよりポジティブであり、若者ほど、入り混じった感情(mixed emotions 幸せだけど悲しい気持ち)を持たないとわかりました。

また、高齢者は、悲しみを受け入れ、より安らかに処理できることも判明しました。感情的な対立を、より上手に扱えるのです。(1)

85歳以上の超高齢者たちは、老いをありのままに受け入れ、心の内面を充実させることで、幸福度を高めていることが、100歳以上の百寿者を対象とした調査などからわかってきた。(2)

なぜお年寄りは、より幸せなのか?

高齢者がより幸せを感じるのは、人が時間を推し測る力があるからだと考えられます。

年をとると、「私たちは永遠に生きるわけではない」ということが認識できるので、人生をポジティブなものとして見られるのです。

若者のように、残り時間がたくさんあると、あらゆる情報を吸収しようとし、さまざまなリスクをとります。嫌いな人とすら、時間を過ごそうとします。

もしかしたら、楽しいんじゃないか、学べることがあるんじゃないか、なんて期待して。

若者ってブラインドデートに行きますよね。うまく行かなくても明日があるさ、と思って。50歳過ぎた人は、ブラインドデートなんかに行きません。

年をとるにつれて、残り時間は減り、目標が変わってきます。すべてのことをしている時間がない、とわかり、優先順位がよりはっきりします。

細かいことはどうでもよくなり、より人生を味わい尽くそうとします。

感情的に大事だと思われることに、リソースを使おうとします。だから、日々の暮らしは楽しくなり、より幸せになります。同時に、「不公平なこと(injustice)」にがまんならなくなってきます。(1)

 

高齢者が合理的、自己中心的な思考から解放され、自然とのつながりを感じ、

老いを受け入れるように価値観が変わることを、スウェーデンの社会学者のトルンスタムさんは’「老年的超越」と名付け、高齢者の幸福感につながると指摘した。(2)

 

引用文献

(1)https://minimalist-fudeko.com/older-people-are-happier/ 『年をとるほど幸せになる理由とは?:ローラ・カーステンセン(TED) 筆子ジャーナル シニア目前、60代主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々。2021/1/26 9:00』

(2)https://yomidr-yomiuri-co-jp.cdn.ampproject.org/v/s/yomidr.yomiuri.co.jp/article/20141113-OYTEW52403/amp/?amp_js_v=a6&amp_gsa=1&usqp=mq331AQHKAFQArABIA%3D%3D 『超高齢者の老年的超越…自然体、老いを受け入れる yomiDR. 2021/1/28 14:05』

画像

https://digitalcast.jp/v/13330/ 『TED日本語 – ローラ・カーステンセン: 年をとるほど幸せになる デジタルキャスト 2021/1/26 09:30』

 

 

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