飯島企画業務日誌

『大人のいない国』鷲田清一/内田樹

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こんにちは☀️今日は、太陽がでて涼しく気持ちがいい朝ですね😊
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今日の本の感想は、
『大人のいない国』鷲田清一/内田樹
相互依存のあり方は生活の中で他人の手を借りていると言う事
サービス化された社会の中でどんな風に人間らしく生きられるのか?
それを、お金を払う事(サービス)で感じなくなってる。
家族や地域が持っていた共同の機能中間社会が疎遠になり生活の標準化の「公共サービス」により
不自由が減って来たが現代社会の進歩は便利になって行くが失うものも多い。
感じるのは「職人」がドンドンいなくなっていること
何をするにも、誰でも出来る道具や機械がやってくれる
「腕」「感覚」「知恵」が必要無くなっていく
先進技術が加速する中、人は本当の人間としての能力を消して要るのではないだろうか?
次元を変えた振る舞いと言葉遣いが出来るのが大人で
尊敬出来る大人が居なくなってしまっている
問題は定義を理解していないと総じて現実とデータの乖離が生じる
精神的に成長しない子供のままの大人が社会を担っている
これは仕組まれて要るのではないだろうか?
「良いよ、そんなこと考えなくて」「俺が遣っておくから」と
大人こどもと切れる老人が脆弱な社会に浸されて徐々に弱っていく
価値観の違いが熟成を促すのでは無いだろうか
同じ価値観の親を持つ子供は従うか反発するしかない
違う価値観の親ならば子供は「どちらが正しいの?」とか考える
しかし、その為には知識が必要となるが「どっち?」と言って「こっち?」ではない
人は矛盾の中で考え成長するのでしょう
現実と他者との関係を責任の取れる大人に
「受け入れる」ことも大切では無いでしょうか
堅くなに物事を取らえずに角度を変えて観る
そんなことで見えてくる、相手の気持ちが解るのではないでしょうか
鷲田清一氏より
img_1『たこ八郎、彼のお墓が、歌人の福島泰樹さんのお寺にあります。
童のお地蔵さんのようなお墓で、そこに平仮名で「めいわくかけてありがとう」って書いてある。
いいでしょう。なぜ「迷惑かけてごめんなさい」じゃなくて「ありがとう」なのか?』

『永遠(トコシエ)のふたり』高見澤潤子

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おはようございます☀️
本日も本の感想を書いていきたいと思います。20190620_155625 20190620_155615
『永遠(トコシエ)のふたり』高見澤潤子
「夫・田河水泡と兄・小林秀雄」

高見澤潤子さんの作品
潤子さんは、文芸評論家で作家でもある「小林秀雄」氏の実の妹で
夫「田河水泡」とは漫画家としてのペンネームで
本名の「タカミザワ」をもじったものだそうです「タカワ」「ミズアワ」

作品の視点は潤子さんの幼少期からの家族関係やその時代の様子を伝えています
この時代の女性の在り方は男尊女卑であり、その境目だったのかも知れません

戦争や関東大震災を経験し食べ物が質素で殆んどの人々が貧しい生活を余儀なくされましたが
皆がそうであったから、これが「当たり前」と思えたのでしょうか

潤子さんは「キャリアウーマン」の先駆けの様で色々な事に挑戦し活躍していきます

親を介護し、夫で漫画家の田河水泡の手伝いをしながらの事です
夫は「のらくろ」の作者であり自然を心から愛する方だった様です
これは兄小林秀雄も同様でとても純粋な家族で有ったと想像されます

この作品の多くは夫と兄との出来事が多く、その中で二人から「苦しみを尊重すること」を強く示されたと言います
苦しみを尊重するということは、苦しみ、困難、不幸な事柄を大切にする、ということで
嫌がらず、逃げずに素直に受け入れ、それを経験とし道を開いて行く努力を惜しまない

夫の好きな言葉は「冬来りなば春遠からじ」
兄は「不平不満で日を過ごす程、時間の浪費はない」と
どんなことでも感謝する気持ちで過ごさなければ成らない
不公平や差別を受けて怒りたい気持ちに成っても
自分はこれだけの力、考え、健康がある、自分に備わっているものに感謝すれば、明るく生きられる

この作品に登場する人物は皆、使命感を持って生活し時代を切り開いて行く

やりたい事が出来た潤子さんは心残り無く99才の命を綴じたのではないでしょうか

兄、小林秀雄は1983年に80才没
夫、高見澤仲太郎は1989年90才没
潤子さんは2004年没

田河水泡さんが描いた「のらくろ」は50代の私には、「のらくろと言うキャラクターは知っているけど?」と言う位なので
江東区森下3-12に在る
森下文化センター1F「のらくろ館」に行って来ました
のらくろの歴史やそこにまつわる人物、田河水泡さんが作品を産み出した書斎の再現等の展示
書籍コーナーもあり‥のらくろや水泡さんの弟子の本が整えられていました
のらくろのキャラクターグッズも販売しています
常設展示で9時~21時、定休日は第1・3月曜日(祝日の場合は開館)
ご興味のある方は、どうぞ足をお運び下さい

気づき

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こんにちは☀️

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最近、自分自身の心と向き合う時間が増えた時、

自分の事をありままで見た時に見えている妥協してはいけない自分の欠点を反省して直す事が大切で、その為には正しい判断力が必要だと。

「正しい判断力」って一見賢そうで、難しいように思われる方もいるかもしれませんが、いい音楽を聴いたり、勉強したり、芸術の鑑賞したり、本を読む事といった誰でも「やってみよう」と決めたら出来る事を積み重ねることによって養われていくと言われています。

私は、1ヶ月に2−3冊以上は本を読もうという目標を立ててみました。

(ここで選ぶ本も重要になってきますね😊)

知識が増えるって楽しいことですし、その楽しいという気持ちを味わって

みたいと思います!皆様も1度きりの人生です。たくさんの知識に触れて吸収してみませんか。

『ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?』養老孟司

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おはようございます☀️
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今日は、『ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?』養老孟司
の本の感想を綴りたいと思います😊

さて、今回の養老さんは私達に何を伝えて頂けるのでしょうか?
表題に「ゴキブリ」と有りますが、その様な話しでは有りません。
「ゴキブリ」のお話しも出て来ますが、それはゴキブリは自然の象徴である、と言うことです。

人間の脳は自分自身の身体の構造以上の考えは思い付かない。
その一定の考えしか画けない。
移動手段の車、電車、船、飛行機、自転車など、
機能、設備は進化した物の構造事態は変わりません。

そうですね、ユンボ、クレーン、ブルトーザー、等の重機も「手」で想像出来る構造です。
「橋」等の建設物は人間の「骨」から想像されたと言うことです。

人間は無意識の中で自身の身体を想像するしか無いと言う事です。

現代、存在する全ての建設物は人の「脳」の中から作られ
我々はその中で生活しています。

それは「自然」を潰し「都市」を創り、より外的の無い安心出来る社会を創ります。

道路も雨が降れば泥となることを嫌がりアスファルトで埋めつくします。
そして最近は道路に色々な色や記号が描かれ
自転車専用の指示が「あれ?」この先は?と思うが、突然に無くなる。

そしてコンクリートに囲まれた住居に住みエアコンで室内の温度管理をします。

想像してみて下さい、まるで金魚鉢ですね。
その中で我々は生活しているのです。

そして自然から離れた我々の中から堅苦しさを感じる感受性の高い人々は精神を病んで仕舞います。

金魚鉢に入れられた私達は安全ですが「管理」されているのです。

と言うことで「都市」とは自然を徹底的に排除する場所だと養老さんは言います。

例えば、養老さんが講演中に「ゴキブリ」が出現すると催者側の人がゴキブリを追い回し潰して殺します
虫好きの養老さんはそれを見て、良い大人がか弱い虫をと呆れて見る訳です。

そんな都市でも排除出来ない「自然」があります、それは「台風」や「地震」最近は「集中豪雨」も有ります
そう、自然災害です。
いくら「都市化」して安全な社会を創ろうともこれには叶いません。
そこで色々な対策をする訳ですが自然は予想出来ません。

養老さんは「バーチャルリアリティー」を否定しません。

「脳」と言う身体は「コンピューター」の構造と同じであると言います。

ならば「リアリティー」はコンピューターの中に入れて
身体は「田舎」で生活しようよと言ってます。

それで身体のバランスが取れると言う事です。

さて皆様はどの様に現代社会をご覧になっていますか?

「言霊」

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おはようございます☀️
今日も天気が良くて気持ちのいい日が過ごせそうですね🎶
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今日は。。。
「言霊」石牟礼道子/多田富雄 の感想をアップします!前回ご紹介した「多田富雄」氏と石牟礼道子さんの往復書簡です。多田氏の病状と共に「石牟礼道子」さんはパーキンソン病に苦しんでいる頃です。石牟礼道子さんは2018年にこの病気で他界されました。

お二人は共通の「能」を通しお互いに共感し相手を認め労っていく

多田氏は当時の制度改革「リハビリ期限限定」を反対し活動した。
石牟礼さんは使命感で妄目的な衝動にかられ水俣病患者に寄り添い闘った
「苦界浄土」はベストセラーになりました。

自分が病を纏った時
私達は毎日をどの様に過ごすでしょうか?

未だ健康でいる方は毎日を楽しんでいますか?
それは永遠に続くものですか?

未来を覚悟し、あり方を意味付けし前に進める。

お二人のやり取りは「一字一句」を大切にし愚かにしません。

心に向かい心のある形を模索し多田氏は石牟礼さんに「姉性」を感じ取る。

「姉性」とは「母性」のような上からの愛情では無く
同じ立場で寄り添い苦楽を共にするものでしょう。

魂の言葉を信じ社会に訴える姿勢その抗いに人が人である為に希求する。

生き抜く力と覚悟は正しく、その姿は胸を打たれる。

書くこともままならないお二人の遺しておきたいこと。

静寂な抵抗の精神の中で力強い熱意を持ち続けた

お二人の『言霊』を受け取りましょう。

「寡黙なる巨人」

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こんにちは🌞
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今日は、「寡黙なる巨人」について紹介します。
2007年に癌との闘いを締めくくった「多田富雄」氏の著書です。

免疫学者として優れた業績を残し「能楽」の作者としても名を残しました。

この著書は2001年に脳梗塞を発症し一命は取り戻したが半身不随 と声を失った多田富雄氏の終期の非日常を嘘、偽り無く綴ったものです。

2007年に「小林秀雄」を受賞しています。

一命を取り戻したが、それはもう一人の多田氏自身が障害を身に纏い存在したもので、
もう殺してくれと言いたくなる程の過酷さ、痛さ、不敏さ。

この様な内容が苦手の方は読まない方が良いでしょう。
只この過酷な事実はそれだけでは無く、我々もいずれは通る道です。
勇気を与えて頂けます。

医師になり初めて受け持った少年が重い腎臓病で治療の末に亡くなった。
その経験が壮絶な戦いを生きる大切さを教えてくれたと言います。

人は安易な習慣を送っていると気がつかない事が多い。

困難に出逢うことでそれが良く解るのだと

痰が切れないから息が苦しい、嚥下も出来ないので食べることが出来ない。

そして受苦は魂を成長させ今出来ることを探り新たな自分に変身させるか。
障害に立ち向かえず更なる内に閉じ籠り人格破壊するか。

当然、前者で有りたい

人間の尊厳とは何か、健常者と障害者とは、死に方とは、生きる実感とは

「寡黙」とは言葉を失った事と黙々とリハビリに励むが頼りない己の身体
「巨人」はこの自由に成らない体を、新たに産まれた自分としているのでしょうか。

オール・ザ・サッドンとは「突然、前触れもなしに、不意に」と言う誰にでも襲い掛かる可能性が有るものです。

「生命の衰弱」この文字には妙に腑に落ちた。

生きる実感の回復は安易な習慣からは生まれないものなのか。

今までに無かった良くも悪くも新たな出来事が切っ掛けなのだろうか。

その現実が大きければ大きい程より大きな「生きる実感」となるように思えました。

多田富雄氏には「能楽」があった、これに撃ち込めた
奥様も医師で頼りになる存在であったでしょう。

社会や政治はマイノリティに屈辱的な制度を推し進める。

死とは理屈ではなく感覚で恐ろしくもあり幸福でもある。

紳士たる多田富雄氏の言霊です。

【本を読む】と言うこと

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おはようございます☀️

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今日は【本を読む】と言うことについて

今の大学生の50%は1日に全く読書の時間作らないないそうです。

読書するには時間がかかりますがスマホを置いて30分程の時間を作れないでしょうか?
何もかもが便利に成って来た時代に
時間がない訳ではなくて只、面倒臭いのでしょう。

読まない方は頑固です、良い本と出会っていないのかも知れません。

本は時間泥棒にはなりません。
必ず知識として積ります。

皆さんの多くは子育ての時に子さんに「読み聞かせ」をしたご経験が有るのではないでしょうか。
善悪または喜怒哀楽の感受性を高める為に大人には現在を生きて行く力が必要ですね。

世の中で今何が起きているかを知り、知識を蓄えていくことで
問題を事前に回避し困難な課題の解決策を
見つけられるようにしていった方が良いのでは?

過去を知る事は最も重要です。
過去は現在を作っています。

知らないと問題に気付くことができません。
また、より良い解決策に気がつかずに損をします。

マスコミや政府に促されて「そうなの?」では無く「そうなんだ!」と裏側に気が付きたい。
マスコミメディアは言論の自由を掲げながらどこかで忖度してしまう。

最近は高齢者の「免許証返納」を良く耳にしますが、
なぜ自主返納するのでしょうか?

今は乗らなければ、運転しなければ良いだけの話です。
今やドイツでは自動運転レベル3が発売され
日本でも2020年にはトヨタがレベル3を開始する予定です。
レベル5にはまだ時間が掛かるでしょうが、
最近の高齢者の暴走はレベル3で回避出来ると言われています。

これから「自動運転」が開始される時代に成っているのに
返納したらもう乗れないのです。

助手席に人が乗っているのなら
その人がギアをニュートラルに入れるだけで暴走は止まります。

世の中はある方向へ誘導されています。

その真実を自分なりに考えなければなりません。

知らない人が過半数を越えると悲惨な民主主義となってしまいます。

ご存知の方は多いと思いますが「郵政民営化」の是非と言ったのは、
アメリカの誘導ですね、そしてアメリカが儲かりました。

知らない私達は「賛成」したのです。

そう成らない為に多くの人に「読書」を薦めたいのです。

こう言った考え方は”橋本治さん”養老孟司さん”藤原正彦さん”等
挙げれば切りの無い作家さんが仰っています。

親は、子、そして孫の時代を正しい道として共に創りませんか。

木皿泉「カゲロボ 」

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おはようございます☀️
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今日の読書クラブは、
『カゲロボ』木皿泉 について

木皿泉さんはご夫婦でこの名前を共有しています。
ドラマなどの脚本家としてご存知の方も多いでしょう。

この作品は「第32回 山本周五郎賞」の候補作品に選ばれましたが惜しくも受賞とはなりませんでした。

表紙は可愛らしいイラストですが内容は一風変わった不思議な世界観
「世にも不思議な物語」のようです。

それぞれの題目は身体の部位や身体に起こる状況でそれぞれのテーマがある。

「見られているのか」「見張られているのか」それとも「見守られているのか」

罪・監視・孤独・疑い・恐怖・回収・赦し

九つの短編小説のオムニバスだが、この中で少しの繋がりがあります。

現代にて少し無理のある場面は近未来的な物語にしているが、

全ては現代が抱える社会問題である。

物語の切り口が多用で読む個には様々な内心を感受するだろう。

帯に記載されている「罪」と「赦し」
罪は我々が産まれながらに抱えている愚かで弱い心
赦しとは忘却(水に流す)が日本的でしょうか
起きた罪の存在は消せませんが消さないのは自分自身であって
それを赦せる(水に流せる)のも自分自身

「秘密を打ち明けたい」
「寄り添って欲しい」
「赦して貰いたい」

と想う心は相手からだけではなく、最終的には個の自分自身である
自分を苦しめる感情は自分自身なのだ。

今の世の中をちょっとは信用しても良いのかな。

昔は「お天道様がみてるよ」で完結ですね。

是非、木皿泉ワールドへ行ってみて下さい。

ボタ子

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おはようございます☀️
≪図書くらぶ通信≫今回のお薦めを紹介します。

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赤松利市63才の新人作家
『鯖』『らんちう』『藻屑蟹』
藻屑蟹は第一回大藪春彦新人賞ーを受賞
そして今回ご紹介したいのは、

4作目となる『ボダ子』です。

(性的描写の内容が出てくる為R18ーと表記させて頂きます。)

 


【粗筋】
主人公、大西浩平を取り巻く社会や家族を彼の青年期から凡そ60才までの経緯を描く。

浩平は仕事に燃え妥協しない
順風満帆に起業し業績も安定してきた
3人目の妻の間に産まれた娘が中学生に成っていた
表題である「ボダ子」の名は、”恵子”で境界性人格障害の名を与えられたのがこの頃

浩平は仕事に集中し過ぎて娘への「ネグレスト」
恵子は、加えて母親(悦子)から必要異常の「ヒステリー」を
幼少時から繰り返されるこれらに精神疾患を積り続けた結果だった。
境界性人格障害は通称ボーダーと言われ、
後に娘が働くボランティア仲間からの愛称(ボダ子)となる。

恵子のリストカットが発覚した頃から浩平の会社の業績が下がり始め破綻した。
後に、東日本大震災が大きなニュースとなり
浩平は飛び付いた、そして土木作業の仕事を得る
復興バブルで多くの人々が各地から出稼ぎ
東日本大震災での復興事業を巡る裏側を描く。

金を絶対正義とし、前事業の伝手をたどりゼネコンに接触する
最大の利益を生む津波避難タワー建設に関わる為に駆け巡るが
これが生地獄への入口とも知らずに
次から次へと堕ちて行く
極限の孤独、屈辱、恐怖に耐えながら
このストレスを薄幸な女の”泰子”に叩き付ける。

「なんとかなる!」が口癖の浩平はこれを呪文のように口ずさむが
娘の恵子が飛んでしまった
そこで浩平は………



赤松利市氏はインタビューで、
「読者の事は考えず、今自分の書きたい物を書いた」と仰っています。
自身を丸裸にし、卑怯で粗暴な己の過去を
悲惨な程に惨めに画くことでこの体験を浄化し償っているのかもしれない。

昔からの本の虫で濫読してきた赤松利市氏
その膨大な知識から次はどんな物語を我々に伝えて頂けるのか楽しみです。

草薙の剣

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おはようございます☀️
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前回、橋本治著作『草薙の剣』をこちらのブログで紹介したのですが、
その感想文を書いてみましたのでアップします😌
今回お薦めする本は
今年の1月29日に他界された数々の「賞」を受けられた

橋本治著作『草薙の剣』です。
そうです前回のブログでご紹介した作品ですが、

読んでみて「そうなんだよな~橋本さん」と感銘を受けました。

◇粗筋◇
主人公は62才~12才の10才づつ年齢の離れた6人の
男達に纏わる物語です
昭和、豊かさ、常に中流、夢想、災厄からの凪、凡人、を
時代の流れに沿い名前とされている
名前はこの6人の男しか登場し無く
「◯生」の父、母、祖父、祖母、兄、妹、嫁、夫
と言った具合で登場する
橋本治流「平家物語」のようです。

天の空を歴史年標に準え、そこに漂う雲や気候を時代とし
100年を坂登り
主人公に纏わる時代の物語が入り乱れる。

橋本さんを知っている方には解ると想いますが
「めんどくさい」文章満載です(笑)
その面倒ささが堪らない。

自分が生まれる前の事は知識として知ってはいても
「そうなんだ」で体験感は無い
自分の時代に有った出来事も自分の住む場所と離れていれば「大変だね」と他人事になる。

同じ時代を過ごしていても年齢や姓や生活状況により感じ方は異なる。

人は現実から逃避し、現実の中で架空を求め
そこに何も無い事に気が付かない。

父権制が廃止され、女性が社会進出し
家庭のあり方も変わり、元々女性の方が賢いものを
男女平等を逆手にとり根本を忘れ権利を主張する。

男がやりすぎれば「お戯れを」とピシャリと粋にこなす時代は過ぎ去った。

現代の政治家にも指導者がいない
投票率など、どうでも良く内側の人間に二択の宣言をする。

多数派が「良く解らない」けど?と、思うが
どちらか!と問われ、まんまと促される
民主主義の罠で、時間を経て現実の不満を口々にする。

人は考えたつもりで投票するが、実際は「何も考えていない」
「どっち?」と言われて「こっち」と誘導されている事に気が付かない。

その中で「父権制」の「男」引きずった者が、勘違いし大見得を切り脱落する。

この様な信頼出来ない社会の中で、
それぞれの年代も世の中に不満を溜め続け、爆発するが
現状の便利さに浸された彼らも流れてしまった。

最後にタイトルである
『草薙の剣』の話しで私なりの感じた事、

剣と共に手にした小さな皮の嚢の中に小さな名も無き「火打ち石」があり、

草を薙ぎ払うだけで押し寄せる熱と炎と白煙を押し止める事が出来たのか?と問われたが、

それは「名も無き、火打ち石」の方が重要なのでは?
とも思える誘導文章でしたが
私は両方が必要だと感じた
「剣」は男が持ち、「火打ち石」は女が男に打つ
父と母が協力してこそ困難を向かい入れる。

守るとは攻撃ではなく「迎え撃つ覚悟」

そんな家族のあり方を橋本治さんは言っているのではないかと感じました。

此の本は年齢に限らず読んで頂きたい
どこかは共感出来ると思います。

これぞ「橋本治」!を堪能して下さい。
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